獣医師 南毅生のブログ(その13)
手術のはなし
今回は、“手術のはなし”です。
犬と猫の開腹と縫合に関して
今回は、いつも行っている開腹について考えたいと思います。
犬のオスの下方正中切開の翌日に、包皮が腫脹している経験はありませんか?
猫の避妊手術後の抜糸の時、皮下の腫脹(盛り上がり)が顕著で、炎症を疑ったことはありませんか?
これらの経験がある先生は、おそらく忠実に教科書に従って手術されていると思います。
オスでは、正中の下方正中切開は、包皮が存在するために正中切開ができません。そこで、少し正中から外側で皮膚切開を行います。その際に、浅後腹壁静脈を結紮または凝固することで血流が停止し、術後の包皮の腫脹につながると考えられます。
猫の正中切開では、教科書通りに皮下組織を剥離して筋膜に達して正中切開を行うことは、何ら問題は無い様に思われますが、この皮下組織の剥離が術後の腫脹を起こしていると考えられます。
今回の内容の詳細は、19日に行います外科ライブにてリアルタイムで手術を行いながら解説いたします。
ライブは無料ですので、お気軽にご参加ください。
文責
南 毅生
★初回無料 4月19日14時~
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