2023.06.13

獣医師 南 毅生のブログ(その22)

胃・腸管切開に関して

今回は、いつも行っている胃・腸管切開について考えたいと思います。

先生方は、膀胱切開の部分は膀胱の腹側面あるいは背側面どちら側で切開していますか?

縫合はどうでしょうか?2層縫合・1層縫合・単純結節縫合・連続縫合、どの方法を行なっているでしょうか?
縫合する内部の物質が漏れなくする縫合法が考えられます。

最も漏れては困る箇所の縫合は、どこでしょうか?
血管ではないでしょうか? 
漏れると大量出血になり重篤な結果に陥ります。

では、血管縫合は、どのような縫合法でしょうか?
それは、単純連続縫合です。よって、腸管・膀胱等の縫合法は1層(単純)連続縫合で十分となります。

我々は、膀胱の縫合には単純連続縫合を行なっています。縫合後は、必ず俗に言う漏れ試験を実施し、この場合、針の刺入と出す位置は考える必要があります。
では、縫合糸と縫合針は何を使用するでしょうか?縫合糸は吸収性を使用しますが、どの程度の期間張力が保てる糸を使用するでしょうか?針の種類は、何を使用するでしょうか?

各動物で行われる膀胱縫合時に必要な縫合糸と縫合方法に関して Live手術で論議しています。

 

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文責
南 毅生

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