獣医師 南 毅生のブログ （その４6）
動物病院経営のはなし
飼い主さん目線2
動物病院に対しての飼い主さん目線を考えたいと思います。
“なぜ”、飼い主さんは私の病院を選んで来院してくれているのか？
シンプルな質問です。でも、この『なぜ』を考えた事がありますか？
院長先生と飼い主さんに同じ質問をした場合の答えを考えたいと思います。
Q:院長先生への質問
なぜ、飼い主さんは先生の病院を選んで来院されていると思いますか？
- A院長先生
- 当院は、最新設備を整備している
- 当院は、最新医療を提供している
- 当院は、先端医療（手術）を行える
- 当院は、多くの獣医師を雇用しているので信頼がある
- 当院は、いつも飼い主さんで混んでいる
Q飼い主さんへの質問
なぜ、この病院を選んで来院されていますか？
- A飼い主さん
- この病院の先生は、優しく疾患のことを説明してくれる
- この病院の先生は、質問に優しく答えてくれる
- この病院は、距離的に来やすい
- この病院は、待ち時間が短い
- この病院は、清潔感がある
いかがでしょうか？
ここで注目すべきは、飼い主さんにとっては、院長先生が回答している医療行為に関しては、一切選択の因子になっていないということです。
やはり、心配事を親切に説明してくださる病院が良いということです。もし、貴院が飼い主さんに選択される因子に医療の内容を考えているならば、飼い主さん目線で再度考える必要があるかも知れません。
JCABINでは、先生方とこの様な内容を細かく話し合っています。興味のある方は、是非登録してご参加ください。
文責
南 毅生