2023.01.13

獣医師 南毅生のブログ(その1)

新年 お明けましてめでとうございます。

今回から毎週土曜日にブログを送信します。 
内容は“手術のはなし”と“動物病院経営のはなし”です。

~手術のはなし~

[会陰ヘルニアの手術に関して]

アメリカ獣医師会雑誌(JAVMA Vol.246,No.3 Feb.1 ,2015,p321-326)にて閉鎖筋を使用した
会陰ヘルニアの手術成績は、術後1年で術後関連の合併症が無かった症例は、51.2%、
再発率27.4%との報告されており、術後1年で、4症例中1例は再発するということになります。

よってこの手術方法は、選択すべき方法では無いと思います。
閉鎖筋を使用した手術をされている先生は、再発が無いかを検査して下さい。
この様な状況から、我々は何年も前からこの方法は行なっていません。
再発率の低い手術方法に関しては、JCABINで行いました、Liveセミナーアーカイブにて
詳しく解説しておりますのでそちらをご覧ください。

【該当動画】

 ■Liveセミナーアーカイブ⇒小動物臨床講座⇒第13回小動物臨床講座 

今後も、最新文献や学会情報を元に日々の手術に関してのはなしをしていきたいと思います。

~動物病院経営のはなし~

私は、動物病院経営に 関して、下記の内容で2004年に講演をしました。今から19年前になります。

【公演題】

■ 病院経営の良い話(売り上げ○億円!)はよく聞くが、悪い話(あそこは銀行管理!)を聞くなかで、廃業したとは噂でしか聞かない。
■ 年間売り上げ○○○万円になりたいと思うが、最近は思うようにいかない。
■ 毎日の医療サービスでの問題点が分からない。
■ 最近、良い話を聞かない。
■ 皆同じなようなのでこれで良い!

先生方の病院経営の問題点は、どうでしょうか?
20年経っても動物病院経営の問題点は、変わっていないように思います。
そこで、「今、健全な経営をするために何をすべきか? どうしたら良いのか?」について、
1月9日から先生方と毎月、ネットライブで論議したいと思います。
主な課題は、下記のとおりです。

【南毅生 Liveセミナー:ビジネスライブ講題】

1月 閑散期の経営者・従業員の仕事   
2月 2月28日の意味(スタッフも理解)
3月 繁忙期前の準備(全ての診療が良い病院と感じてもらうために)
4月 診察時間に関して(飼い主さんの目線で)
5月 休みの取り方(スタッフの好きな時に有給を取ってもらう)
6月 院内教育(病院業務に必要な教育をしてるかな?)
7月 上半期の経営状況の分析 (下半期半の経営を良くするために)
8月 スタッフの数と仕事量(適切な仕事量と評価)
9月 初診料金 3000円への道(この金額でないと将来に困る)
10月 売り上げ分析(各項目を評価して、重点部分を進める)
11月 利益分析(収益の分野別解析)
12月 リクエスト集(みんなで良い方向に)

動物病院経営で気になっている先生方、是非ご参加いただき一緒に問題を解決しませんか。

文責 南 毅生

Takeo Minami,DVM,MS,PhD,JCVS

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