2023.01.28

獣医師 南毅生のブログ(その4)

今回は、
“動物病院経営のはなし”です。

今回は、動物病院の初診料の話をしたいと思います。

初診料は、800円から1500円が一般的なようです。

獣医師 1名の病院で、月給80万円とします。20日の勤務で日給4万円、1時間5000円となり15分で、1250円の人件費です。 

初診として15分 飼い主さんと問診・視診・触診をして終了すると、1250円でも採算が取れていません。
30分の診察の場合、2500円となり、より不採算になります。この他に受付スタッフの給与、待合室・診察室の空調・電気代等を考慮すると、この初診料ではかなりの不採算となります。この不採算は、採算の取れる診察・手術等の利益から補填されていることになります。
ですので、少なくとも初診料金3000円は必要と考えられます。

初診料をアップした場合、今の初診料金との差額x年間初診件数が、年間の売り上げ増加になります。

今後、犬の飼育件数が激減すると思われる状況で、病院の維持、スタッフの給料の上昇を考えると、初診料のアップは必須事項と考えられます。

『南毅生ライブセミナー』では、これらの内容をみなさんと論議していますので、是非参加してください。

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文責 南 毅生

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