2023.04.15

獣医師 南毅生のブログ(その15)

今回は、“手術のはなし”

犬と猫の縫合に関して

今回は、いつも行っている縫合について考えたいと思います。

手術を行う時に縫合するのは当然です。
この際、使用する糸と針と縫合方法を、それぞれの手術で選択します。

動物の大きさで糸の太さを選択し、縫合部位によって針の先端の構造〈丸針か角針か〉、針の大きさ、吸収糸か非吸収糸かを選択します。

例えば

  • 猫の小腸端々吻合:吸収糸、丸針、単純結節か単純連続縫合
  • 小型犬の胆嚢切の場合:吸収糸か非吸収糸
  • 犬の膀胱切開の場合:吸収糸、丸針、単純結節か単純連続縫合
  • 閉腹の場合:吸収糸、丸針、単純結節か単純連続縫合

また、糸の太さは、0から5-0までを準備し、吸収糸の吸収までの時間と張力維持を考察します。

おそらく病院では、少なくとも10種類くらいの糸の準備がされていると思います。

各動物で行われる手術時に必要な縫合糸と縫合方法に関して Live手術で論議しています。

JCABINでは、このように様々な基本的な手術手技に関して色々な症例をもとに手術方法を論議しています。

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文責
南 毅生

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