獣医師 南毅生のブログ(その17)
手術のはなし~縫合糸の結紮に関して~
今回は、いつも行っている縫合糸の結紮について考えたいと思います。
結紮の方法には、把針器を使用する方法と指で実施する方法があります。
把針器は、使用する箇所によって、先端の形状(長さ・太さ)体部の形状(長さ・形)を選択することになります。
小型の針を保持する場合には、先端が小型で細いものを使用する必要があります。また、大型の針を把持するには、大型の太い先端が必要になります。
指で結紮する場合には、どの位置(皮膚・腹腔内部・血管等)で結紮するかによって、その方法も考える必要があります。
特に深部の血管や脆弱な組織を結紮する場合には、結紮する位置で結節を形成(引っ張ったり上下させたりせず)するように行わないと脆弱な組織が断裂することになります。この方法は、結節形成の練習をする必要があります。
各動物で行われる手術時に必要な縫合糸と縫合方法に関して Live手術で論議し、南毅生ライブコースは、このように各種の基本的な手術手技に関して、様々な症例をもとに手術方法を論議しています。
興味のある先生は、『南毅生ライブコース』ご登録いただき一緒に討論いたしましょう。また、『外科・腫瘍外科ライブコース』では手術の生ライブになりますので手術をしながら疑問質問にもお答えいたします。
是非ご参加ください。
文責
南 毅生